私たちは聖書を信じるプロテスタントの教会です。          【教会目標】 キリストの愛が満ち 福音宣教に生きる教会

2015年4月12日「イエス・キリスト」

2015年4月12日「イエス・キリスト」

【聖 書】ルカによる福音書1章1節~4節
     コリントの信徒への手紙 一 15章1節~11節

【説 教】齋藤 篤牧師

【説教要旨】

 イエス・キリスト。約2,000年にも渡って、語り継がれているこの名前は、キリスト教の根幹であり、キリスト教を取り巻く、様々な要素が失われたとしても、イエス・キリストという名前が消し去られることは、決してありませんでした。それだけ、長い歴史の中で、その時代を生きる人間に魅力を与え、生きる希望を提供し続けた人物、それがイエス・キリストなのです。

 イエス・キリストがどのような人物であったか、その詳細を知らせたいと願ったキリストの弟子は、壮大な物語の執筆に着手します。歴史家・ルカによって著された献呈文書は、「ルカによる福音書」と「使徒言行録」という2巻本にまとめられて、高官テオフィロのもとにささげられました。

 ルカがこれらの物語を書いたのは、単にイエス・キリストという人物評伝を、書き連ねたというわけではありません。ルカは、ひとつの「告白」をもって、イエスを記録します。ルカが抱いた思いは、「イエスはキリスト(救い主)である」という確固たる思いであり、その思いから来る告白は、少しでも良い知らせとして、人々に伝えたいという情熱とともに、書き綴られたものでした。

 つまり、ルカは、自分の信仰告白の言葉として、「イエス・キリスト」という言葉を大胆に、確かに用い、それを知らせました。ラッパの音のように、広く・遠く・大きく・明らかに救い主イエスを伝えること、これがキリスト教2,000年の歴史の中心であったのです。それは、代々受け継がれて、私たちもまた、「イエス・キリスト」という、信仰の告白をする機会に招かれているのです。

 私たちは、ルカの著した大作を目の前にし、それを少しずつ読み進めることによって、大きな宝を手にしようとしています。私たちは、「ルカによる福音書」を通して、この地上で、私たちと共に生きたイエスという人物の教えと模範に触れることができます。私たちの一人ひとりに、イエスが語りかけ、教えてくださいます。そして、イエスの教えと模範は、最終的には「十字架と復活」という「福音(よきしらせ)」へと、私たちを導き、私たちを生きる喜びの中に包み込んでくださいます。

 
 こうして私たちは導かれて、イエス・キリストを告白する喜びを味わいます。イエスをキリストと信じた初期の人たちが、どのような生き方をしたか。このことについて記されたのが、「使徒言行録」なのです。福音は全人的に私たちを動かし、神と共に生きる者として、喜びに満ちつつ歩みます。私たちは、使徒言行録から、私たちの生きるモデルを見つけることができるでしょう。

 
 さあ!ルカによるイエス・キリストの物語が始まります!共に味わい、楽しみましょう!

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