私たちは聖書を信じるプロテスタントの教会です。          【教会目標】 キリストの愛が満ち 福音宣教に生きる教会

2015年5月31日「 聖霊に満たされて」

2015年5月31日「 聖霊に満たされて」

【聖 書】ルカによる福音書1章39~45節

【説 教】齋藤 朗子 牧師

【説教要旨】

 年老いた祭司ザカリアは、同様に年老いた妻との間に子供(洗礼者ヨハネ)が誕生することを天使から告げられた時、恐れに捉われ、そして、天使の言葉(神の言葉)への不信から「しるし」を求めました。同じく天使から受胎告知されたマリアは、恐れを抱きつつも冷静に天使の言葉を聞き、聖霊に助けられて神のご計画に従う信仰を言い表しました。この時マリアは、「しるし」ではなく神の言葉を信じること、ご計画に従うことを必死に求めたことでしょう。
 こうして「偉大な者」「神の子」と呼ばれる子を宿したマリアですが、婚約者(事実上の夫。結婚式の後に夫婦生活が始まる)がいる身で「父親が誰なのかわからない子」を宿したことが発覚すれば、ユダヤ社会からの制裁(すなわち死)は避けられないことは、マリアも承知していたはずです。信じて自分を神へと明け渡したマリアでも、たった一人で死の危険から身を守り、お腹の子も守り、生み育てるということに全く不安がなかったとは思えません。
 神はそのようなマリアを深く憐れんで、既に懐妊6ヵ月になるザカリアの妻エリサベトの存在をマリアに伝えました。長年「うまずめ」と揶揄され、年老いて子供をあきらめていたところに、マリア同様に神の御業によって子を宿したエリサベト。彼女こそマリアの信仰、喜び、そして不安を全て理解し分かち合える、最善の友となれる女性でした。神はマリアを一人ぼっちにせず、素晴らしい友を与えて下さったのです。
 エリサベトと会った瞬間、マリアはどんなに安心したことでしょう。エリサベトは、マリアとお腹の子を大いに祝福し「わたしの主」(のお母さま)と言ってマリアを迎え入れてくれたのです。エリサベトはマリアがまだ何も語る前から、聖霊に満たされて主イエスを告白し、同時に救い主(キリスト)到来を預言したのです。そしてエリサベトは言います。「マリア、信じたあなたは何と言う幸せ者だろう!」(45節)。私たちも、神の御言葉と御業を信じる者、信じ続ける者であり続けることができますように。そして、互いに神よりの祝福を贈りあって過ごすことが出来ますように。

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