私たちは聖書を信じるプロテスタントの教会です。          【教会目標】 キリストの愛が満ち 福音宣教に生きる教会

2016年1月3日 「何を中心にして一年を生きるか」

2016年1月3日 「何を中心にして一年を生きるか」

【聖 書】ルカによる福音書7章1節~10節

【説 教】齋藤 篤 牧師

【説教要旨】

 主の年2016年がやってまいりました。新しい年、新しい日々を私たちは神様から戴いて、生活を歩もうとしています。私たちは何を「中心」にして、毎日を営むことができるでしょうか。一人の人物の生き方から、そのヒントを得ることにしましょう。
 その人物とは、ローマ帝国の百人隊長です。イエス様が地上での生涯を過ごした当時のユダヤ地方は、ユダヤ人による自治が認められながらも、世界帝国であるローマ帝国の支配のもとにありました。ですから、ローマの軍隊がユダヤの地にも駐在していたことが分かります。その中で、百人隊長もまた、ユダヤの社会の中で生きていたひとりであることが分かります。
 普段は、ユダヤ人から恐れられていたのがローマ軍でした。しかし、この百人隊長は、その様子が少々違ったようです。軍隊のリーダーとして、部下を思い、地域住民を大切にしました。その評判が明らかにされるのは、自分の部下が死に瀕した病気にかかったことによってでした。百人隊長を信頼していたユダヤ人の長老たちは、イエス様に、百人隊長の部下の病気を癒してくださるよう、百人隊長の意を汲んで、イエス様のもとを訪れました。
 ここで分かるのは、百人隊長の「優しさ」でした。他者の幸せを心から願う姿は、誰が見ても嬉しいものです。私たちも心優しく生きたいと思う気持ちは、何ら変わることはありません。しかし、イエス様が注目したのは、この百人隊長の心根の優しさではありませんでした。
 それは、「見なくても信じる」という、百人隊長のイエス様に対する絶対的な信頼でした。「一言おっしゃってください。」と、百人隊長はイエス様を家に招くことないままに、部下の病の癒しを願い出ました。一つのグループのリーダーとして、彼は「権威」というものが何であるかを、熟知していました。その彼が、部下の病を癒すことができるのは、自分の評判の良さでもなく、ローマ軍の権威によってでもなく、ただ、神の権威のみによってであると、信じたのです。その信仰が、部下の病を癒しました。
 主の権威を中心にして、私たちもまた日々を歩みます。家族においても、職場や学校、地域社会において、私たちは教会から派遣された者として、私たちもまた主の権威によって生きる「教会」なのです。主の権威を中心として生きるならば、それすなわち、福音の喜びを分かち合う者となれるのです。そうして、新しい年2016年も、喜びと共に生きることができるのです。インマヌエル、アーメン!

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