私たちは聖書を信じるプロテスタントの教会です。          【教会目標】 キリストの愛が満ち 福音宣教に生きる教会

2016年6月5日 「狼の群れがいるところ」

2016年6月5日 「狼の群れがいるところ」

【聖 書】ルカによる福音書10章1~16節

【説 教】齋藤 篤牧師

【説教要旨】
 主イエスは、12人の使徒と呼ばれる弟子たちの他に、72人の弟子たちを町や村に遣わされました。十字架の道に進みゆく主イエスが、ひとりでも多くの人々に神の御心を伝え、分かち合うためには、それだけの働き人を必要としたのです。このように、主イエスはご自分の働きを進めるために、ご自身の能力を弟子たちの一人ひとりに分け与えられました。このことは、現代に生きる私たちも何ら変わることはありません。主イエスから、救いを宣べ伝える能力が与えられています。自分が命救われたならば、その救いを人々に伝えたいというのは、ごく自然な欲求です。その方法はそれぞれあるでしょう。大切なことは「宝」を独り占めせず、一人でも多くの人たちに分け与えるということです。
 ただし、救いを伝えたいという気持ちは、さまざまな理由で意気消沈することがあります。世の中は、私たちが望むほど、神の救いの言葉を額面通りには受け取らないのです。場合によっては、悪しざまにあしらわれる事すらあるのです。それはまるで、「狼の群れに小羊を送り込むようなものだ」と仰せられた、主イエスの言葉どおりです。私たちの救いを信じる気持ち、伝えたいという思いを、いとも簡単にかみ殺してしまう勢いで、主の弟子たちに襲い掛かります。
 襲われれば、私たちには防御が必要でしょう。しかし、主イエスは弟子たちに伝えていることは、身を守るものは何も持つな、というご命令です。身を守るものがない、つまり丸裸の状態で、どうして狼に向き合うことができるでしょうか!その中で、主イエスがお語りになられていることは、ただ「平和」を願い、平和を伝えなさい、というものです。これはイスラエルの民ならば、誰でも知っていることでした。「シャローム」という言葉は、神の国の価値観です。この価値観に生きる者は、主の与えてくださる助けこそが、自分自身を守る最大の武器であることを知るのです。弱さを誇り、その弱さから、私たちは改めて、主を頼ることを知る者とさせられるのです。

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