私たちは聖書を信じるプロテスタントの教会です。          【教会目標】 キリストの愛が満ち 福音宣教に生きる教会

2018年8月11日「エデンの東」

2018年8月11日「エデンの東」

【聖 書】ヘブライ人への手紙11章1~7節
【説 教】田代 孝一スタッフ


【説教要約】
 人類史上初めての殺人事件となったのが、創世記4章に描かれています「カインとアベルの物語」です。この事件後、カインは神様からの保護を受けて、エデンの東にあるノドという地に住むことになりました。
このノドという地名には、「動揺」「あせり」という意味があります。ノドの地に移され平安を失った民は、この世を第一にして目先の欲望を満たすために享楽と快楽に生きるようになり、その地は乱れに乱れていきました。それをご覧になった神様は心を痛め、神様との関係を回復させるためにノアという人物をお選びになりました。
ノアは、その乱れ切った世の中にあっても、時代に流されず愚直で堅実で誠実な人であったことが想像されます。なぜなら、いくら神様からの命令だとはいえ、海から遠く離れた小高い丘の上に、長さ約150m、幅約25m、高さ約15mもの巨大な箱舟を造ることなどできなかったでしょう。周りから変わり者扱いされ、よくあんなことが真顔でできるものだとバカにされ続けたことでしょう。しかし、ノアはそのような声に耳を貸さず、神様から命じられた通り、長い時間をかけて、コツコツと丘の上に箱舟を造り続けました。神様は、ノアのそのような信仰を見て義(正しい人)とされました。
信仰について、本日の聖書の箇所に次のように記されています。「信仰とは、望んでいる事柄を確信し、見えない事実を確認することです」(11:1)と。新改訳聖書では、「望んでいる事柄を保証し」と記されています。この「保証」という言葉は、原語では「基盤」を意味するということです。この基盤となるものは何でしょうか?その答えは、11章3節に「この世界が神の言葉によって創造され」と記されていますように神の言葉です。信仰は神の言葉によって保証されたものであり、その言葉を信じ従っていけば、必ず実現するということです。
 現代はまさに「エデンの東」ノドの地と同じような様相を呈しています。その心は神様から離れ、不安と動揺、混迷と混沌の中に置かれ、凄惨な事件が後を絶ちません。このような時代の中にあって、神様にその心を向け、神様の言葉を信じ従っていく私たちキリスト者が、そして教会が立ち上がらなければ、この地に未来はありません。私たちひとりひとりは、弱くかつ小さい者でしかありませんが、神様の言葉によって立ち上がる時、神様はその力を何倍にも増してくださり、私たちをそして教会を大いに祝福し用いてくださるのです。

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