2022年6月19日「敵意から善意の人生」
2022年6月19日「敵意から善意の人生」
【聖 書】マルコによる福音書1章29節~39節
【説 教】林 巌雄牧師
【説教要旨】
イエスさまは多くの人びとから悪霊を追い出してくださいました。イエスさまは病気の悪霊だけでなく、わたしたちの中から嫌なものを追い出してくださるのではないでしょうか。
パウロは、神さまから離れたところのわたしたち人間の心や行動を「肉の業」と呼んでいます。そこには「敵意、争い、そねみ、怒り、利己心、不和、仲間争い、ねたみ」(ガラテヤ5:20-21)などが含まれています。
これに対して、神さまとつながることで生じるものを「霊の結ぶ実」と呼び、それには、「喜び、平和、寛容、親切、善意、誠実、柔和、節制」(5:22-23)が含まれています。
わたしたちの中には、たしかに、敵意やねたみがあることを認めざるを得ません。けれども、わたしたちが祈り、御言葉を読む時、イエスさまは、それらを追い出し、その代わりに、平和や善意を吹き込んでくださるのではないでしょうか。
わたしたちの中には、他の人を抑えつけて、自分の考えを主張し、自分が勝とうとする傾向が、どうしてもあります。
けれども、そんなわたしたちに、イエスさまは、「試合終了、ノーサイド」とおっしゃってくださるのではないでしょうか。イエスさまの前では、試合はないし、敵味方のサイドもないのです。あるのは、イエスさまがもたらしてくださる平和と善意だけです。
WWJD What would Jesus do? イエスさまだったらどうする? わたしたちは、自分中心の「肉の業」に似たような言葉や行動を起こしたい衝動に駆られたときは、イエスさまだったらどうする? と考え直したいと思います。そして、イエスさまの平和と善意がわたしたちの中に吹き込まれるのを感じたいと思います。
さらに言えば、イエスさまが追い出してくれるものは、このような敵意だけでなく、イエスさまは、わたしたちの中の苦しみを追い出し、神さまのシャローム(平安)を吹き込んでくださいます。
「神さま、わたしは、こんなことで苦しんでいます」と祈ることで、わたしたちは、苦しみを吐き出し、「わたしは無条件であなたを愛している」という御言葉を吸い込みましょう。
祈りは呼吸です。祈る時、神さまは、わたしたちの中の嫌なものを吐き出させ、追い出してくださり、はんたいに、生きた御言葉と愛をわたしたちに吹き込んで、わたしたちを満たしてくださいます。
※説教動画はこちらから