2022年9月18日「新生」
2022年9月18日「新生」
【聖 書】ローマの信徒への手紙6章3節~4節
【説 教】林 巌雄牧師
【説教要旨】
「わたしたちは洗礼によってキリストと共に葬られ、その死にあずかるものとなりました。それは、キリストが御父の栄光によって死者の中から復活させられたように、わたしたちも新しい命に生きるためなのです。」(ローマ6:4)
パウロは洗礼を、わたしたちがキリストとともに死に、キリストとともに復活し、新しい命に生きることだ、と言い表しています。
これまでの自分が死に、新しく生まれかわって、これまでとはまったく違う生活、人生、命を始めるのです。
何が新しいのでしょうか。気持ちや考え方、生活の仕方も新しくなるかもしれませんが、一番新しいことは、これからは、自分の力ではなく、神さまの力によって生きる、ということです。
これまでは、わたしという人間の運転席にはわたしが座ってわたしがわたしという人間を運転していましたが、これからは、そこには神さまに座っていただいて、わたしという人間を神さまに運転していただくのです。
これまでは、わたしという人間をわたしの体や心が支えていましたが、これからは、神さまがわたしの支え、根本の支え、土台となってくださるのです。
「新しい命に生きる」(ローマ6:4)とありますが、これには、三つの意味があると思います。ひとつは、わたしたちの生活が新しくなるということです。つぎに、人生が新しくなるということです。そして、わたしたちのいのちが新しくなるということです。
これまでは、生物としての生命を生きてきましたが、これからは、神さまとつながって生きるのです。神さまとつながって生きることを、聖書は「永遠の命」と呼んでいます。
洗礼は、このような新しい命、永遠の命の始まりなのです。
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