2024年9月15日「聖書の教訓⑫ 質の高さはみんなを幸せにする」
2024年9月15日「聖書の教訓⑫ 質の高さはみんなを幸せにする」
聖書の教訓⑫「質の高さはみんなを幸せにする」
「その人は献げ物として次のものを主にささげる。焼き尽くす献げ物として傷のない一歳の雄羊一匹、贖罪の献げ物として傷のない一歳の雌羊一匹、和解の献げ物として傷のない雄羊一匹、」(民数記6:14)
私がまだ十代のころ、深沢教会で教えられたことは、「奉仕は最高のものを献げる」ということでした。一般的には、むしろ逆で「仕事はお金を頂いているのだから、低いレベルでは済まされないが、奉仕は無報酬だから、レベルが低くても仕方がない」と考えがちです。けれども当時、深沢教会では「奉仕は主に献げるのだから、最高のものを献げよう」と教えられていました。私にとってこの教えは、その後の人生の宝となりました。
「ピアノやベースはどこで覚えたのですか?」とよく訊かれます。私は「教会で覚えました」と答えます。これは本当のことです。もちろん、幼い頃、ピアノやバイオリンのレッスンを受けさせてもらえたことは、私にとって大きな恵みです。けれども、もし教会で賛美奉仕の場が与えられていなかったら、私は今のように弾くことはできませんでした。
それ以外にも、文章を書いたり、スピーチしたり、交渉したり、良好な人間関係築いたり、チームを運営したり、、、あらゆるスキルは教会の奉仕を通して身につけさせて頂いたのです。社会に出て、職場で働くようになってからは、一層、深沢教会で訓練された「質の高さを求める姿勢」が私を支えてくれました。本日のタイトルは、実は教会外の方から言われた言葉でした。「あなたの仕事の質の高さは、みんなを幸せにするね」
本日の聖句には、主に献げる献げものは必ず「傷のないもの」でなければならない、とあります。傷のない一歳の羊を用意するためには、どれほどの努力が要ることでしょうか。その羊が生まれたときから、一年間、絶えず気を配り、大切に、大切に育てなければなりません。一朝一夕にはできないのです。それゆえに、主はそのような献げものを喜んで受けてくださるのです。
誰でも、最初から上手に演奏することはできません。それでも、継続して奉仕し続ける中で、熟練してゆきます。楽器に限らず、あらゆる主への奉仕は、私たちの人生すべてを豊かにしてくれるのです。(よ)