2022年12月4日
2022年12月4日
「御子は、肉によればダビデの子孫から生まれ、聖なる霊によれば、死者の中からの復活によって力ある神の子と定められたのです。この方が、わたしたちの主イエス・キリストです。」(ローマ1:3-4)
イエス・キリストは真(まこと)の神であり真の人である、という信仰を、キリスト教会ははじめから大切にしてきました。これは、キリストは半分神さま半分人間という意味ではありません。キリストは100%神さまであり100%人間なのです。
キリストは真の〈人〉であるから、わたしたち〈人間〉の痛みと苦しみを深く知ってくださり、わたしたち〈人間〉を救ってくださいます。そして、キリストは真の〈神〉であるから、わたしたち人間を〈救って〉くださいます。〈神さま〉しかわたしたちを〈救う〉ことはできません。
クリスマスは、キリストが真の人として生まれてくださったことを喜び、祝います。イエスさまはダビデの家系に人間として(しかし、約束された救い主である「ダビデの子」として)お生まれになったのです。キリストの人間としての身体(肉)はイスラエル民族に由来します。
キリストが神さまでありながらそれに固執せず「人間と同じ者」(フィリピ2:7)になってくださったのは、わたしたち人間の痛みと苦しみをその身にともに受けてくださることで、わたしたちをそこから救ってくださるためなのです。(い)