2023年3月19日
2023年3月19日
「わたしたちは信仰によって義とされたのだから、わたしたちの主イエス・キリストによって神との間に平和を得ており、このキリストのお陰で、今の恵みに信仰によって導き入れられ、神の栄光にあずかる希望を誇りにしています。」(ローマ5:1-2)
ここには三つのことが書かれています。一番目に「わたしたちは信仰によって義とされた」ということ、二番目に「イエス・キリストによって(わたしたちは)神さまと平和に過ごしている」ということ、そして、三番目に、「キリストのお陰で、信仰によって、神さまの恵みに導き入れられている」ということです。
じつは、この三つは、別々のことではなく、同じ一つのことを、三つの言い方で言い表しているのではないでしょうか。一番目は「わたしたちは信仰によって義とされた」ということですが、じつは、この「信仰」は、わたしたちの強い思いや精神力のことではなく、信仰自身はイエス・キリストによっていただいたものなのです。
二番目の「イエス・キリストによって(わたしたちは)神さまと平和に過ごしている」ということは、このことを示しています。つまり、一番目の「信仰によって」とは二番目の「イエス・キリストによって」とほぼ同じことなのです。
そして、一番目と二番目をまとめたものが三番目の「キリストのお陰で、信仰によって、神さまの恵みに導き入れられている」ということです。つまり、わたしたちはイエス・キリストによって、神さまとの義なる関係(神さまに受け容れていただく関係)をいただいているのですが、イエス・キリストはわたしたちの心に信仰を与えることでそうしてくださるのであり、わたしたちはキリストにいただいた信仰によって、神さまの恵みに入れられているのです。(い)