2023年3月26日「幸せの秘訣」
2023年3月26日「幸せの秘訣」
【説教】 田代 孝一スタッフ
【聖書】 ヤコブの手紙1章22~25節
【説教要旨】
私たちは不幸になるために、この世に生まれてきたのではありません。誰もが幸せになるために、この世に生まれてきたのです。そして、そうなることを願って毎日生活しているのではないでしょうか。
本日の説教題は「幸せの秘訣」としました。秘訣といいますと、幸せになるために何か特別な方法でもあるかのように思われそうですが、別にそのような方法があるわけではありせん。聖書にそのように書かれているのです。
「しかし、自由をもたらす完全な律法を一心に見つめ、これを守る人は聞いて忘れてしまう人ではなく、行う人です。このような人は、その行いによって幸せになります」(1:25)と。この手紙を書いたヤコブは資料によりますとイエス様の実の弟で、エルサレム教会の指導者として、信仰の面でも行いの面でも、人々から尊敬され素晴らしい模範を示したといわれています。
そのヤコブが「御言葉を行う人になりなさい。自分を欺いて、聞くだけで終わる者になってはいけません」(1:22)と、御言葉を行うことの大切さを繰り返し伝えています。しかし、このことを実行するとなると並大抵なことではないことも知らされます。
ある賛美の曲の中に次のような歌詞があります。「主イエスから眼をはなさずに、いつも主を思っていよう。わたしのため十字架につかれたイエスのことを」という賛美です。御言葉を行う人になるためのヒントが、この賛美の中にあるように思います。
キリスト教信仰の中心は、イエス様の十字架です。イエス様が流された血潮によって、私たちの罪はあがなわれ、復活して死に勝利されたことによって、永遠の命に入る約束が与えられました。
「幸せの秘訣」それは私の罪をあがない、死に勝利されたイエス様をいつも思いイエス様とともに歩む人生だということです。受難週を迎えるにあたり、もうひとたび、イエス様の十字架と復活の恵みに深く感謝する時としましょう。