2023年4月16日「見えない同行者」
2023年4月16日「見えない同行者」
【説教】 林 巌雄牧師
【聖書】 ルカによる福音書24章13~16、28~31節
【説教要旨】
イエス・キリストは復活なさっただけでなく、弟子たちに現れ、ともにおられた、と聖書は物語っています。ルカによる福音書には、ふたりの弟子たちが、イエス・キリストの十字架と復活について語り合いながら旅をしていると、そこに、イエスご自身が近づいて来て、一緒に歩き始められた、しかし、それがキリストだとは気づかなかった、とあります。
じつは、これと同じことが、わたしたちの人生にも起こっているのではないでしょうか。目には見えないけれども、イエス・キリストは、わたしたちの人生の旅にも同行してくださり、わたしたちを支え、導いていてくださるのです。
イエス・キリストは復活して、私たちの人生の、目に見えない同行者となってくださる、と福音書はわたしたちに教えてくれているのです。
旅の同行だけではありません。「一緒に食事の席に着いたとき、イエスはパンを取り、賛美の祈りを唱え、パンを裂いてお渡しになった。すると、二人の目が開け、イエスだと分かったが、その姿は見えなくなった」
(24:30-31)。
復活したイエス・キリストは、わたしたちと食卓をもともにしてくださいます。聖餐式において、それがもっとも明らかになっていますが、わたしたちの日々の食卓にもイエス・キリストは「見えないお客」であり、どうじに、「食卓の見えない主」としてもおられるのです。
復活したイエス・キリストは、わたしたちの、目に見えない同行者、食事の友となってくださり、インマヌエル(神さまがわたしたちとともにおられる)が完成したのです。