2023年8月20日
2023年8月20日
わたしに与えられた恵みによって、あなたがた一人一人に言います。自分を過大に評価してはなりません。むしろ、神が各自に分け与えてくださった信仰の度合いに応じて慎み深く評価すべきです。というのは、わたしたちの一つの体は多くの部分から成り立っていても、すべての部分が同じ働きをしていないように、わたしたちも数は多いが、キリストに結ばれて一つの体を形づくっており、各自は互いに部分なのです。(ローマの信徒への手紙12:3-5)
わたしたちは、自分の考えや意見が正しいように思ってしまうことがよくあります。それが度を過ぎると、「自分を過大に評価している」ことにもなるでしょう。
はんたいに、わたしたちが、神さまの前で自分の小ささ、弱さ、罪深さを謙虚に認め、その姿勢を隣人の前でもつらぬくことができたら、なんと平和なことでしょうか。
「神が各自に分け与えてくださった信仰の度合い」とありますが、わたしたちの信仰に順位やランキングがあるわけではありません。
だいじなことは、他の人と比較することのできない大切な信仰がわたしたちひとりひとりに与えられているということです。信仰は神さまがわたしたちにくださった至上の贈り物ですから、そこには優劣はありません。
もうひとつだいじなことは、わたしたちは「キリストに結ばれて一つの体」つまり「教会」を「形作っている」、「各自は互いに部分」なのだ、という点です。
わたしたちひとりひとりが異なることの意味は、その優劣にではなく、異なるものがキリストの体というひとつの大きなものの部品として、皆ともに用いられていることにあります。
わたしたちは、人や自分が劣っているように思えても、低く見るのではなく、「わたしの目にあなたは価高く、貴い」(イザヤ43:4)という神さまの愛による最大評価をこそ喜びましょう。(い)