2024年3月17日「正直であること」
2024年3月17日「正直であること」
正直であること
主は正しくいまし、恵みの業を愛し/御顔を心のまっすぐな人に向けてくださる。(詩編11:7)
先週、礼拝後のシェアリングタイムで素晴らしい証しをたくさん聞きました。ある姉妹は大きな試練のときに、自分が何を信じてきたのか分からなくなってしまったそうです。その時、姉妹はいつも祈っている対象に向かって、「あなたはイエス様ですか?」と訊いたそうです。すると、なんとその対象から返事があって、「そうだ、私はイエスだ」とおっしゃったそうです。ハレルヤ!! 素晴らしいことです!! そこでその姉妹は三つのお願いをしたそうです。そしてその願いは今も聞かれ続けている、とのことでした。また別の姉妹は、「私は今、主に何も献げたくありません。なので、さっきこう祈りました。『イエス様、私はあなたに献げるものは何もありません。何も献げたくありません』」と言われました。この言葉にも私は感心しました。この祈りは、主との深い信頼関係がなければ祈れない祈りだと感じたからです。お二人に共通するのは「主の御前に正直である」ということです。正直な人を主は愛されます。
新宿シャローム教会の富田慎悟牧師がいつも語っておられたことは、「皆さん、立派なクリスチャンになろうと思わないでください。正直なクリスチャンになってください」でした。
もちろん信仰に熱心になることは良いことです。主は熱くあってほしいと願っておられます(黙示録3:15)。けれども「熱心なクリスチャンだと見られようとする」こととは全然違います。自分の弱さを隠そうとすることも違うのです。そうなると自分自身が苦しくなるばかりか、教会全体も張りつめた空気になってゆきます。
正直である、とは自分の感情に正直である、ということではありません。それはただの我がままです。けれども主の御前に正直であることは、豊かな信仰生活の大きな鍵、秘訣なのです。つらいこと、心にひっかかっていること、口にするのもはばかられること、恥ずかしいこと、良いことも悪いことも、何でも主の御前に正直に祈ってみましょう。その祈りを主は決してさげすまれません。(よ)